自由に音楽を奏でた立教時代

アサヒビール株式会社 劉 慎太郎さん

2022/02/01

OVERVIEW

立教池袋中学校から大学院まで立教学院に在籍し、現在は、アサヒビール株式会社で働いていらっしゃる劉 慎太郎さん(2014年経済学研究科博士課程前期課程修了)にお話を伺いました。

スイングを感じて過ごした日々

大学院時代、自分のバンドを率いて演奏することも

小学生の頃、長嶋茂雄監督(当時/1958年立教大学卒業)が率いる読売巨人軍が大好きで、立教の野球部を目指して立教池袋中学校に入学しました。しかし、吹奏楽部の大会等での活躍に興味を引かれ、一番格好いいと感じたトランペットを始めました。そこから大学院修了までの12年間は、トランペットと共にあったといえます。

池袋中高では、東日本学校吹奏楽大会への出場やアメリカ・バージニア州にあるウィリアムズ主教※1の墓前での演奏が思い出深いです。さらにジャズや洋楽ポップスといったジャンルも聴くようになり、音楽の世界にのめり込んでいきました。

※1 ウィリアムズ主教:立教学院創立者、チャニング・ムーア・ウィリアムズ。

大学では、ビッグバンドクラブ「New Swingin’ Herd(NSH)」に所属し、コンサートマスターとして100人超の部員をまとめる経験も。また、2年次で出場した第40回山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストでは大会最年少で最優秀ソリスト賞を受賞。のびのびと、自由に自分を表現できる立教という環境があってこその結果だったと思っています。

「自由の学府」と称される立教は、興味を持ったことにチャレンジするには最適な環境です。私も音楽に没頭しながら、周りの人々を愛する気持ちや自分のビジョンを実現させる力を養うことができたと思います。

魅力的な「オリジナル」を求めて

ゼミナールで指導を受けた恩師、坂本雅士教授と

学業においても自分の興味を深掘りでき、高校3年では立教大学特別聴講生制度※2で経済学部の坂本雅士教授が受け持つ「簿記」を履修しました。企業のさまざまな数字を扱う「会計」への関心が高まり、大学で詳しく学びたいと経済学部会計ファイナンス学科へ進学。2年次から坂本教授のゼミナールに所属し、大学院修了までお世話になりました。修士論文執筆にあたっては参考文献を読み込み、先人の研究成果を模範に自分の考えをまとめていきました。その過程は、スタンダードを分析しながらオリジナルのアドリブを取るジャズと通じる部分があり、楽しく打ち込めたと感じています。

※2 立教大学特別聴講生制度:池袋・新座両高校の3年生が立教大学の授業科目を受講できる制度。
音楽を通してNo.1は別格の存在だと実感していたこともあり、就職活動では業界トップシェアのリーディングカンパニーで働きたいという思いでアサヒビールに入社。現在は法人を対象とする営業職に従事しています。営業現場では、社内外を問わず協力者の存在が大切です。同じ志を抱く人と一緒に取り組むことに喜びを感じるのは、吹奏楽部やNSHでの経験が根底にあるからなのでしょう。こうした自分らしさを生かしつつも、今後は自社商品の価値を高めるために商品・営業戦略を立てる業務にも携わりたいと考えています。
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.40(2022年1月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時のものです。

プロフィール

PROFILE

アサヒビール株式会社 劉 慎太郎さん

立教池袋中学校・高等学校(2008年卒業)
立教大学経済学部会計ファイナンス学科(2012年卒業)
立教大学大学院経済学研究科博士課程前期課程(2014年修了)





お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。