大学3年次でつかんだ司法試験合格

立教大学法学部法学科4年次 徳永 大輝さん

2021/06/21

OVERVIEW

立教池袋中高から立教大学法学部法学科へ進学後、2年次で司法試験予備試験に合格。司法試験の受験資格を得た1年目の3年次で本試験合格を果たした徳永 大輝さん(法学部法学科4年次)にお話を伺いました。            

憧れが決意に変わった

法曹に興味を持ったきっかけは、中学時代に弁護士が登場するテレビドラマを見たことです。その後、高校3年の時の自由選択講座で「法律」を受講して、検察官の仕事にも魅力を感じました。この授業で学んだ「政教分離原則」に関する問題が予備試験で出題されて驚きました。卒業研究論文は日本の法制度をテーマに設定し、取り組みました。高校時代に関心のある分野の授業を選択したり、自分なりに学びを深めたりした経験から司法試験の受験を決意、大学在学中に合格することを目標に掲げました。

池袋中高には、学校生活全般で生徒の自主性を大切にする校風があります。高校から入部したテニス部では練習メニューを自分たちで考えるなど、自己決定が尊重されていました。「自分で決めた道」だからこそ、たとえ練習や勉強がつらくても途中で投げ出すことなく継続する力が付き、司法試験の合格につながったのだと思います。

中高時代の英語学習も印象的で、TOEIC週間や国際交流プログラムなど、英語力を高める機会が豊富にあったのを覚えています。中学時代には「アメリカキャンプ※1」に参加し、異文化を肌で感じたことは貴重な経験です。

※1 アメリカキャンプ:アメリカ各地で行われるサマーキャンプに参加する、池袋中高の海外体験プログラム。

自分のスタイルで勉強に集中

(左)司法試験の勉強中の机。下敷きに、成績表や受験票を挟んで自分を鼓舞、(右)池袋中学時代、アメリカキャンプに参加。アイマスクをして自然の中を歩く体験も

立教大学進学後は、授業以外は図書館で勉強し、授業のない日は朝6時に起床して6〜8時間ほど自習するというスタイルで司法試験対策を進めました。小刻みに休憩を挟んだり、19時以降は映画を見たりと、メリハリをつけ計画的に取り組みました。

法学部のゼミを複数履修していたため先生方とディスカッションをする機会が多く、理解力や表現力が自然と磨かれました。ここで得た力は、試験官と法的な議論を交わす口述試験の際に発揮できたと感じます。また、法曹の業務においては法的な文書を作成する能力が問われるため、ゼミのレジュメ作成は良いトレーニングになったと思います。

今後は、法曹を目指す立教生同士のつながりを創出する司法試験の勉強会などを企画したいと考えています。大学卒業後は司法修習生として、1年かけて裁判官・検察官・弁護士の実務を経験する予定なので、それぞれの仕事への理解をしっかりと深めた上で、自分が歩む道を決定したいと思います。

※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.38(2021年5月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時のものです。

プロフィール

PROFILE

立教大学 法学部法学科4年次 徳永 大輝さん

立教池袋中学校・高等学校(2018年卒業)




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