思う存分、水泳に取り組める環境を求めて

フィンスイミング選手 上野 浩暉さん

2017/12/20

OVERVIEW

フィンスイミングで日本記録を更新したフィンスイミング選手の上野 浩暉さん(コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程1年次)にお話を伺いました。

小学生の時から水泳のクラブチームのアスリートコースに通っていました。中学から立教を選んだのは、都内で50mプールがあって、水泳部は大会でコンスタントにいい成績を出していたのと、受験を気にせず思う存分、水泳に取り組めると思ったからです。中高生が一緒に練習する一貫校ならではの環境は、より高いレベルの中で泳げるので刺激になりました。高3の時に出場した関東大会には部員全員が応援に来てくれて、そこで自己ベストを更新し、全国大会に進むことができました。改めてチームの良さを実感し、いい思い出になっています。

学習面は、中学では試験前に詰め込み式の勉強をしていましたが、高校で科目が増えてからは毎日、コツコツとやっていました。部活との両立は比較的できていたと思いますが、時間管理については、水泳部で鍛えられた部分も大きいと思います。授業で印象に残っているのは、英語。世界大会に出場した際も、意外とコミュニケーションが取れるように感じました。それは中高の授業でネイティブの発音を聞き、話す機会が多かったことや、大学でもディスカッションの授業があったおかげだと思います。

大学で、フィンスイミングと再会

「第4回フィンス イミング大学世界選 手権大会」( 2017年4月)では、100m Surfaceで日本記録 を更新し、銅メダル

大学では水泳を続けるかどうか悩みましたが、部に恩返ししたいと思い、競技はやめて池袋中高水泳部のコーチを4年間務めせていただきました。それと並行して始めたのがフィンスイミングです。フィンと呼ばれる足ひれを装着して泳ぐ競技ですが、初めて出合ったのは中学生の時。大学生になってふと思い出し、やってみようと当時の資料を引っ張り出し、チームに連絡を取って練習に参加させてもらうことから始めました。初めてフィンを着けて泳いだ時はまったく進みませんでした(笑)。バタフライに似ていますが、足を使って泳ぐのに対して、フィンスイミングはお腹を使って泳ぐので、魚に近い感じです。

フィンスイミングはまだまだマイナー競技で、連盟などの基盤がぜい弱です。学生連盟を立ち上げることも考えていたことから、スポーツ社会学に興味を持つようになり、また、競技もどこまでいけるかもう少し挑戦したいと思い、大学院に進学しました。現在は、スポーツ関連組織などをテーマに研究を行っています。修了後は、スポーツ関連の組織や企業に所属しながら競技を続け、フィンスイミングを普及・発展させたいと思っています。

立教には、中高大と10年間かけて自分の好きなことに取り組める環境があります。そのことに感謝しながら、自分が本当に一生懸命になれるものを見つけて、全力を注いでほしいと思います。

50m、100m、 200m Surfaceで金 メダルを獲得した「第 2 9 回フィンスイミン グ日本選手権大会」 (2017年5月)

いずれも日本記録を更新して獲得した4つのメダル

フィンスイミングとは
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.27(2017年10月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時のものです。

プロフィール

PROFILE

フィンスイミング選手 上野 浩暉さん

立教池袋中学校・高等学校(2013年卒業)
立教大学法学部(2017年卒業)
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科
博士課程前期課程1年次在籍中




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