立教の就職力
自ら考え、行動する力が拓く、キャリアと未来
2017/05/12
OVERVIEW
立教生の高い就職実績——それは、立教人として育ち、巣立って行った卒業生たちが社会的に評価されていることを示す証でもあります。リベラルアーツを核とした学びを通じて、学生一人一人が自ら考える力、行動力といった総合的な人間力を高めながら、将来のキャリアをしっかり見つめてきた結果であり、そうした意識を持った学生たちの支援を、学部やキャリアセンターで多角的・有機的に取り組んできたことが、就職実績という数字に表れているといえます。立教大学がどのような視点で学生のキャリア支援、就職支援に取り組んでいるのかをご紹介します。
社会が求めているのは、真のグローバルリーダー
2016年3月卒業生の就職率(就職希望者3861人中)は97.7%、全10学部でも96.6%を超えており、女子については98.6%、その中で総合職への就職率は88%となっています。また、立教大学に寄せられる求人件数は13636件、上場企業への就職者数は1270人で、業界別では金融、航空、運輸、通信、観光といった分野において実績を上げているのをはじめ、多種多様な業種への就職を実現しています。
グローバル化の進展やIT技術の進化、その先にあるAI革命など、社会を取り巻く環境が急速に変化しつつある中で、これからの時代に生き残っていくために企業が求めるのは、単に学力や語学力に長けた人材ではなく、正解が見えない、答えが一様ではない世界の中で、多様な文化的背景を持った人々と対等に渡り合いながらリーダーシップを発揮し、社会に貢献できる人材です。立教大学は創立以来、リベラルアーツ教育や先進的なリーダーシップ教育など、独自の取り組みを推進し、多種多様な人々が集まる中で、それぞれの個が持つ力を引き出し、チームとして化学反応を起こすことができる新しいグローバルリーダーを育成しています。
先の予測できない時代だからこそ、社会は高いコミュニケーション能力や変化に即応できる対応力、そして、新しい可能性を果敢に切り拓いていく変革力を備えた人材を求めており、そのニーズに応えられる人材を立教が数多く輩出していることが、就職実績に結びついているといえるでしょう。
グローバル化の進展やIT技術の進化、その先にあるAI革命など、社会を取り巻く環境が急速に変化しつつある中で、これからの時代に生き残っていくために企業が求めるのは、単に学力や語学力に長けた人材ではなく、正解が見えない、答えが一様ではない世界の中で、多様な文化的背景を持った人々と対等に渡り合いながらリーダーシップを発揮し、社会に貢献できる人材です。立教大学は創立以来、リベラルアーツ教育や先進的なリーダーシップ教育など、独自の取り組みを推進し、多種多様な人々が集まる中で、それぞれの個が持つ力を引き出し、チームとして化学反応を起こすことができる新しいグローバルリーダーを育成しています。
先の予測できない時代だからこそ、社会は高いコミュニケーション能力や変化に即応できる対応力、そして、新しい可能性を果敢に切り拓いていく変革力を備えた人材を求めており、そのニーズに応えられる人材を立教が数多く輩出していることが、就職実績に結びついているといえるでしょう。
一貫校ならではのキャリア教育
立教では、“キャリア”というものを「仕事・職業を含めた、自立した個としての自分らしい人生のあり方」と捉えており、就職=ゴールとは考えていません。卒業と同時に社会に出て働き始めれば、その後の人生においては、自らの意思によって将来を見据え、主体的に考えながら、自分の力でキャリアを切り拓いていかなければなりません。
こうした観点に立って、立教大学では、就職活動のためのテクニックや社会で成功するための秘訣を提供するのではなく、学生が大学で過ごす日々の中で“いかに学ぶか”が重要と考えています。将来や人生について考えることを促すプログラムを提供する「キャリア支援」、就職活動の流れに沿った「就職支援」という大きく2つの支援によって、学生一人一人と向き合い、就職という単なる“点”ではなく、その先の仕事やキャリアを含めた“線”や“面”でもきめ細かくサポートを行っています。
このようなキャリアに対する考え方・アプローチというのは、大学だけにとどまりません。池袋、新座の両高等学校では、高1の早い時期から特別プログラムとしてキャリア学習を行っています。“大学とはどういうところなのか”“どのような業種・職種があるのか”“自分の興味ある職種は何か”、そして“高校生として何をなすべきか”といったことを考える機会を提供しながら、キャリアとは何かを見つめ、自らの人生との向き合い方を学んでいきます。自身が興味を持つ職種に就くOBに話を聞いたり、職場見学に赴いたりすることで、社会や職業を知り、働くということについて考えながら、キャリア形成に高校や大学での学び・経験がどのように影響するのか、理解を深めています。
こうした観点に立って、立教大学では、就職活動のためのテクニックや社会で成功するための秘訣を提供するのではなく、学生が大学で過ごす日々の中で“いかに学ぶか”が重要と考えています。将来や人生について考えることを促すプログラムを提供する「キャリア支援」、就職活動の流れに沿った「就職支援」という大きく2つの支援によって、学生一人一人と向き合い、就職という単なる“点”ではなく、その先の仕事やキャリアを含めた“線”や“面”でもきめ細かくサポートを行っています。
このようなキャリアに対する考え方・アプローチというのは、大学だけにとどまりません。池袋、新座の両高等学校では、高1の早い時期から特別プログラムとしてキャリア学習を行っています。“大学とはどういうところなのか”“どのような業種・職種があるのか”“自分の興味ある職種は何か”、そして“高校生として何をなすべきか”といったことを考える機会を提供しながら、キャリアとは何かを見つめ、自らの人生との向き合い方を学んでいきます。自身が興味を持つ職種に就くOBに話を聞いたり、職場見学に赴いたりすることで、社会や職業を知り、働くということについて考えながら、キャリア形成に高校や大学での学び・経験がどのように影響するのか、理解を深めています。
立教大学の多彩なプログラム
キャリアセンターが実施している「キャリア支援プログラム」では、「社会を知る講座」や「OB・OG訪問会」「スタディツアー」などの各種プログラムやインターンシップを通じて、大学1年次の早い時期から「自分を知る」「社会を知る」ことを循環しながら段階的に進路意識を高めていきます。生きることや働くことについての理解を深め、視野を広げながら、社会や企業を見る目を養い、自らの力で卒業後の進路選択ができるよう促します。
特に1・2年次生を対象とした「スタディツアー」では、社会や社会人との接点を持ち、企業訪問や企業でのプログラムを体験する中で、社会の仕組みや仕事、働くことに対する理解を深めます。2016年度は17社のご協力をいただき、延べ467名の学生が参加、仕事の実際や社会人としての考え方などを体感しています。
また、全学年を対象とした「社会を知る講座」では、業界の構造を知る“業界編”と、グローバルビジネスのプロジェクトに携わった企業事例を学ぶ“プロジェクトストーリー編”、さまざまな職種の仕事内容や働き方などを知る“仕事内容・働き方編”の3編を受講することで、自身の進路選択に役立てます。
これらのプログラムは、就職活動に向けたノウハウをつかむためのものではなく、自身のキャリアについて考える力、企業を見極める力や将来の可能性を切り拓く行動力など、いわば人間力、社会人力を育むための支援を行うものです。学生一人一人と向き合い、学生自身の“力”を育むサポートを行いながら、それぞれに適した進路へと導くことで、それが結果的に、立教の総合的な“就職力”となって、高い実績に結びついているのです。
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.25(2017年1月発行)をもとに再構成したものです。
特に1・2年次生を対象とした「スタディツアー」では、社会や社会人との接点を持ち、企業訪問や企業でのプログラムを体験する中で、社会の仕組みや仕事、働くことに対する理解を深めます。2016年度は17社のご協力をいただき、延べ467名の学生が参加、仕事の実際や社会人としての考え方などを体感しています。
また、全学年を対象とした「社会を知る講座」では、業界の構造を知る“業界編”と、グローバルビジネスのプロジェクトに携わった企業事例を学ぶ“プロジェクトストーリー編”、さまざまな職種の仕事内容や働き方などを知る“仕事内容・働き方編”の3編を受講することで、自身の進路選択に役立てます。
これらのプログラムは、就職活動に向けたノウハウをつかむためのものではなく、自身のキャリアについて考える力、企業を見極める力や将来の可能性を切り拓く行動力など、いわば人間力、社会人力を育むための支援を行うものです。学生一人一人と向き合い、学生自身の“力”を育むサポートを行いながら、それぞれに適した進路へと導くことで、それが結果的に、立教の総合的な“就職力”となって、高い実績に結びついているのです。
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.25(2017年1月発行)をもとに再構成したものです。
メッセージ
MESSAGE
キャリアセンター部長(経営学部教授) 佐々木 宏
立教大学には、各学部が提供するカリキュラムのほかに、キャリアセンターが実施する多彩なキャリア支援プログラムがあります。各種プログラムでは、多くのOB・OGにさまざまな形で関わっていただいており、学生目線に立った温かいご指導を忘れることはできません。同じキャンパスで学んだ者同士、OB・OGと現役生は強い絆で結ばれていることを実感いたします。
言うまでもなく、就職は人生のゴールではありません。大学を卒業し、社会に出て活躍するまでの準備期間だと言うことができます。将来、自分はどのような職業に就き、社会に貢献していきたいのか。学生時代、自ら問いかけ、意識的に日々を積み重ねていく中で「自ら考え、行動する力」が培われていきます。就職実績には、そうした成果が如実に現れており、それが立教生のポテンシャルの高さを自ずと示していると思います。