グローバル力を高める海外体験プログラム

自身の力で考え世界の人々と共に生きる

2018/05/29

OVERVIEW

「キリスト教に基づく人間教育」を建学の精神とする立教学院では、“共に生きる力を育てる”“テーマを持って真理を探究する力を育てる”という教育目標を礎として、学院全体をつなぐ先進的な一貫連携教育を推進し、グローバル人材の育成に携わってきました。この2つの教育目標の達成には基礎的な「学ぶ力」を養うことが必要であり、そのために豊かで的確な日本語を使う能力に加え、英語を使う能力の育成も重要視しています。

立教大学においては、2014年に国際化戦略「Rikkyo Global 24」を策定、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」に採択されたことから、社会のグローバル化を牽引する使命を帯びた新たなステージに進化し、留学にとどまらない多様な形態のプログラムによる海外体験が可能となっています。ここでは一貫連携教育だからこそできる、小中高での海外体験プログラムについてご紹介します。

立教小学校

創立当初より、1年生からの英語教育を行っており、英語のわらべ歌を歌い踊りながら英語を学ぶETM(Education Through Music)等を通じて、「小学生にとって最適な英語教育」を実践、グローバル社会で生きる素地を育んでいます。

オーストラリア メルボルン ホームステイ

オーストラリア・メルボルン近郊にあるビーコンヒルズ・カレッジを訪問し交流を深めます。現地校での英語研修や、同校児童の家庭でのホームステイ、そしてオーストラリアの大自然を体験する充実した9日間のプログラムです。
●対象:4・5年生
●期間:3月23日〜31日・9日間(2017年実施)
●内容: 出会い=大きな自然・知らない人・異なる文化体験=視野を広げる・小さな自分を感じる・意味のある自分を感じるキリスト教=立教の根幹「聖公会」の全世界的コミュニティを実感する
参加した児童の感想文より
(前略)僕がびっくりしたのは二つある。一つはおやつを食べながら丸つけをしていた事、もう一つはそれぞれが持ってきたおやつがリンゴやニンジンであった事だ。授業はプリントが配られて英語の横に日本語が書かれてあったので理解することができた。
立教小学校よりも広い校庭にびっくりしたし、メルボルンのみんなのバスケットボールのうまさにどぎもをぬかれた。僕もスリーポイントシュートを狙ったけれど ゴールにもとどかなかった。シドニーに行く日、僕はホストファミリーと離れたくなかったのでとてもさみしかった。みんながハグをしてくれて、それでよけいにさみしかった。上を向いていたから涙はこぼれなかったけど・・・
僕はまたオーストラリアに行きたい。僕のホストファミリーにも会いたい。もっともっと英語とオーストラリアの勉強をしてから。

立教英国学院 1年間留学プログラム

2017年度よりグローバル教育の一環として、5年生児童(希望者)を対象とした立教英国学院小学部における寮生活による1年間の留学プログラムがスタートしました。立教英国学院において修了した単位は、原則として立教小学校の修了単位と認められ、留学終了後、立教小学校6年へ進級復学します。
●対象:5年生
●期間:4月1日〜3月31日

立教英国学院 サマープログラム

イギリス・ウェストサセックス州にある緑豊かな環境を誇る立教英国学院の協力のもと、寮生活の体験や英語研修、またロンドン市内での美術館・シアター巡りを行う9日間のプログラムです。
●対象:4・6年生
●期間:8月16日〜24日・9日間(2017年実施)
●内容: 英語研修・乗馬体験
ロンドン市内へ移動して市内見学ミュージカル等鑑賞現地教会の礼拝に参加 等

CHECK! 学内での国際交流

ネパールの小学校とのオンライン国際交流授業
2017年11月、5年生の英語授業でネパール・カトマンズの小学校Ankur Vidyashram Schoolとのオンライン会議システムを用いた国際交流授業を実施しました。同世代の異国の児童と交流する中で、意思疎通の喜びや、うまくできなかった悔しさを経験し、言語を学ぶ意欲を創出させること、並行して立教大学に在籍するさまざまな国籍の外国人留学生と交流することで、異文化への理解と興味をさらに向上させることを目的として実施しました。

立教池袋中学校・高等学校

本物の英語に触れる週7時間の英語授業をはじめ、異文化を体験する機会として短期留学やキャンプ、語学研修などの多彩な海外体験プログラムを用意し、異文化コミュニケーションを体験・実感しながら、グローバル時代に求められる感性を育みます。

英国語学研修

●対象:高校1・2年生 ●期間:8月・約2週間
Harrow School(ハロウスクール)に滞在し寮生活を体験しながら、少人数語学教育と近郊の小旅行、世界各国の同世代の生徒との交流など多彩なプログラムが用意されています。

アメリカ キャンプ (ヒューストン、スティーブンス)

●対象:中学2年生〜高校1年生 ●期間:8月上旬・約2週間
アメリカ聖公会の協力により、 アメリカのキャンプヒューストン(シアトル郊外)、キャンプスティーブンス(サンディエゴ郊外)の2つの現地青少年キャンプに毎年30数名の生徒が参加しています。現地の少年たちとの交流を通して異文化や社会を正しく理解し、将来必要な国際性を身に付けるプログラムです。
参加した生徒の感想文より・抜粋
アメリカキャンプはぼくに多くの自信を、また、それ以上に多くの向上心を与えてくれました。このキャンプで少しは英語が通じたとはいえ、本来ならば相手は日本人がいる前提で動いてはくれませんし、日本人同士で相談しあうこともできません。それは、これから異文化コミュニケーションを始めようという人には少々難易度が高いです。しかし、日本人が一部を占めていた今回のキャンプでは、現地の人達も配慮をしてくれて、自分の実力を確認するとてもいい機会になりました。

アメリカ CCES との交流

●対象:中学2年生 ●期間:3月下旬・約2週間
アメリカ聖公会の私立学校、Christ Church Episcopal School (CCES)との短期交換留学制度です。現地ではCCESの生徒宅にホームステイさせてもらいながら学校生活を送り、さまざまな交流を行います。そして6月には、本校にCCESより留学生を迎え一緒に授業に参加します。

UCL-RSE-CIIE. asia Grand Challenge Seminar

●対象:高校生 ●期間:7月上旬・約10日間
イギリス・ロンドンのUCL(ロンドン大学)を中心に実施される英国教育体験プログラムです。現地の高校生たちと共に、ディスカッションやプレゼンテーションなどの課題に英語で取り組みます。

短期海外語学研修プログラム

●対象:高校3年生 ●期間:2月上旬〜3月上旬・約1カ月
2016年度は4地域の候補から研修先を選択し、5名の生徒が参加しました。卒業前の貴重な時間を有効に活用できるプログラムとして、 参加者の満足度も非常に高いプログラムです。

UK-Japan Young Scientist Workshop

●対象:高校生 ●期間:7月下旬・約11日間
立教英国学院とケンブリッジ大学で行われるWorkshopに参加し、 現地の高校生とプロジェクトに取り組むなど最先端の研究を体験します。2017年度は3名の生徒が参加しました。

グローバル・リンク・シンガポール

●対象:高校生 ●期間:7月下旬・約5日間
アジア太平洋地域の中高生が、科学や社会問題・課題に関する研究発表やアイデアを提言するプログラム。2017年度は7つの国と地域から約200名が集まり、本校からは2名の生徒が参加しました。

日韓高校生交流キャンプ

●対象:高校生 ●期間:7月下旬・5日間
将来の日韓両国の経済界を担うであろう日韓の高校生を対象にしたプログラムです。2017年度は1名の生徒が参加しました。

CHECK! 学内での国際交流

CCES留学生受け入れ
本校が短期留学プログラムで訪れるアメリカCCESの生徒が来校し、こちらの授業を一緒に受けます。

フィリピン薬品支援 ボランティアバザー
フィリピン山村の小学校に日常的な薬品を送るボランティア活動です。自主的に集まった生徒がR.I.F.でバザーを開き、販売した収益は薬品に代えて配布されます。

言語文化研究会
2017年度に高校生を対象として発足。生徒たちは、言語・文化関連の文献を講読するほか、学外の文化施設を訪問するなど、国際理解を深めています。

立教新座中学校・高等学校

文部科学省より、スーパーグローバルハイスクール・アソシエイト校に指定。
多彩な国際交流プログラムを通じて、深い教養とコミュニケーション能力、問題解決力などの国際的教養を身に付けたグローバルリーダーの育成を目指しています。

ギャップイヤー留学

●対象:高校3年生 ●期間:2月〜3月・約1カ月
大学進学前の時間を最大限有効に使い、高校3年生の2月から1カ月間、アメリカの大学内のランゲージセンターに留学するプログラムです。計100時間の英語の授業を受講するプログラムに参加し、世界から集う留学生と共に集中的に英語を学びます。英語力はもちろん、海外の大学生活に必要な力の習得を目指します。

海外派遣留学

●選考対象:高校1年生 ●期間:1年間
聖公会の私立学校、St. Paul’s School(アメリカ)、またはBrighton Grammar School(オーストラリア)で1年間、派遣留学生として学ぶプログラムです。選抜された生徒(各校1名)は、現地の生徒と共に授業を受け、学校生活を送りながらホームステイをすることで現地の生活や文化を体感します。「海外派遣留学生奨学金規定」により、本校独自の奨学金制度を利用することができます。
オーストラリア・ブライトングラマースクールへ1年間の留学をした生徒の感想文より・抜粋
最初のころは相手の英語を聞き取ることで精いっぱいで、言語が障壁となって言いたいことが伝えられないことも人生で初めて経験しました。ですが、そのもどかしい時期も貴重な体験だと前向きにとらえるようにしていました。留学先には、さまざまな国から留学生が訪れており、多様な人種の人と関わることができ、授業だけでなく、何気ない会話さえも楽しいと感じました。苦労したことも多かった1年間でしたが、それを上回る貴重で楽しい経験を積むことができました。

英国 サマースクール

●対象:高校生 ●期間:7月下旬・約3週間
イギリス・ウェールズ地方のカーディフにある語学学校にホームステイをしながら通います。このプログラムには世界各国から同世代の生徒が参加しており、語学研修とアクティビティなどで交流を深めます。

アメリカ サマーキャンプ

●対象:中学3年生 ●期間:8月上旬・約2週間
アメリカ・カリフォルニア州で現地のキャンパーたちと共にキャンプ生活を行い、その後、 2日間はホームステイを体験するプログラムを通じて、語学習得、国際交流を目指します。

教科にて実施する海外研修

●対象:高校生
各教科にて語学研修ではない海外研修を行っています。2017年度、理科ではオーストラリア・ケアンズで自然に触れながら植林や野生動物保護のボランティア活動を行いました。

オーストラリア 短期留学

●対象:高校生 ●期間:7月下旬・約3週間
ホームステイをしながら現地校アクアイナス・カレッジに通い授業を受けることで実践的な英語力を養います。お世話になるホストファミリーとの交流も魅力です。

CHECK! 学内での国際交流

短期留学生との交流
海外の提携校4校から留学生を受け入れています。留学生は日本ならではの授業を受けたり、放課後はクラブに参加したり、多くの本校生徒と交流を図ります。また留学生のホームステイ先を在校生から募集し、日本での留学生活をサポートしています。

国際男子校連盟 への加入
国際男子校連盟(IBSC/International Boys' Schools Coalition)に加入し、IBSC世界大会へ教員を派遣するなど、グローバル化の一環として男子校の在り方を考察します。
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.28(2018年1月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時のものです。

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